比較しない生き方

比較をしない生き方がいかに素晴らしいものか,実感することが増えてきました。

 

「人生を楽しむ」ために熱心に取り組むようになってから様々な変化がありましたが,自分と他人の間にある明確な境目を実感することが増えました。当たり前のことを言っているようですが,あまり理解できていないことだと思います。

人の不幸を一緒に悲しむことができる人や,人の幸を一緒に祝うことができる人は多いでしょう。同様に,人の不幸を笑う人や,人の幸に嫉妬する人もまた多いでしょう。よく言われる人間らしさというものです。私が言う境目とは,こういった感情面での明確な境界線のことを指します。私は私の人生を歩んでいるという意識から,他者と比較することがほとんどなくなりました。他人対して淡白になった,とでも言いましょうか,他人に寄り添うことはしますが共感したりはせず,その人が何を考えているのか理解するよう努めることで,結果として共感していた頃よりも気持ちが分かるようになった,といった感じです。

先ほども言いましたが他人に対して淡白になったことで,人間関係の大半が本当にどうでもよくなりました。自分が楽しむことで精一杯なので他人に構わなくなるし,嫌われようが構わないし,どう思われようが気にならなくなります。これは本当に気持ちが楽になりました。人生で友達は数人いればいいとよく両親が言っていましたがまさにその通りで,友人と言える友人は数人に絞って残りは行き当たりばったりでどうにかなりそうです。

去年まで私の事を頻繁に遊びに誘ってくれる友人がいたのですが,コロナを理由にずっと断り続けたせいか,今年に入ってから誘われることが無くなりました。しばらくして他の友人から「おまえのこと,付き合いが悪いって言っていた」みたいな話を聞いて,酷く落ち込んだことがありました。今思い返すとどうして落ち込んでいたのか,不思議で仕方ありません。コロナを理由に断ったときに,コロナ後に会おうと返事をくれる人だけいれば良く,それ以外は有象無象でしょう。物事はシンプルですが感情によって複雑になる,ということがよくわかる出来事でした。